期待させてはいけないので、先に結論だけ書いておくと、復元はできませんでした。
iMacが最近調子悪いなと思いながら使っていると、レインボーカーソルがぐるぐる回り出して、操作不能になり、強制電源断。その後、外付けUSBHDDを認識しなくなったとのこと。
OSX向けの復元ソフトをググると、DiskWarriorを入れて、4種類が主流のようです。うち3種類は体験版があります。
レスキューソフトの情報を求めて検索すると、検索結果はEaseUSで占められます。ブロガーさん達にライセンス付きソフトを配布したようで、レビューがたくさんヒットします。無料版で2GBまで復元できるのも人気の要因のようですね。
USBHDDは、15分放置でも認識せず、接触不良でもなく、ハードウェア上は認識していますが、未フォーマット状態という扱いです。3種類のソフトの体験版を試してみました。
1。万能データ復元!for Mac 体験版
失ったファイル復元:該当HDDが非表示、選択できず
パーティション復元:不調HDDを選択=>ドライブが見つかりません
2。EaseUS Data Recovery Wizard for Mac 無料版
不調HDDの認識に時間がかかる
不調HDDを選択、対象としてすべてを選択し、スキャン実行=>1時間以上放置でヒットせず、スキャン中止
3。Data Rescue 4 体験版
不調HDD認識時にHDD劣化による低速度認識エラーが発生
スキャン結果はゼロ
体験版を実行した限りでは、どれも期待した結果は得られませんでした。
悩んだあげく、体験版が無いDiskWarrior5とHDDクローン機能があるDiskRescue4を購入しました。
DiskRescue4は箱が大きめです。CD版の頃のままでしょうか?
パッケージにUSBメモリが描かれてしますが、中に入っているUSBメモリは、全然違う市販の東芝製ずんぐりむっくりUSBメモリでした。
DiskWarrior5はDVDが入っていそうなプラスチックパッケージです。
USBメモリ本体とフタをしっかりホールドするようになっています。
このケースは一般に売られているものなのでしょうか?気になりますね。
認識しないUSBHDDと同サイズのUSBHDDを購入し、まずは、DataRescue4のクローンを実行しました。HDDが劣化しているという警告を出しながら、なんとか認識が終わり、クローンを実行すると、完了予定が3500日を超えていました(笑)
さすがに無理です。
クイックスキャン結果は体験版と同じ、ノーヒット。
DiskWarrior5に期待したのですが、認識しないUSBHDDが選択肢に現れず、何もできませんでした。
進展が無いので、一度USBHDDを初期化してみることに。
ディスクユーティリティで初期化を実行すると、実行中に「装置の最後のブロックに書き込めません。」を表示して、初期化を完了できませんでした。
Windows7のディスク管理からは、認識はするが初期化ができません。
パーティション管理ソフトでは、BadDisk扱いで一切の操作ができませんでした。
試していなかったDataRescue4のディープスキャンを実行するとエラーでスキャンが停止しました。
削除ファイルのスキャンも同じくエラーで停止。
HDDの頭の部分だけ物理フォーマットしてみようと思い、ツールを実行すると、物理フォーマットに入る前に完了してしまいました。
ソフトウェア的な手法は完全にお手上げです。後はハードウェア的にデータを吸い上げてくれる業者さんに持ち込むしかありません。幸いなことに今回壊れたUSBHDDはライブラリであり、元データは別にあるのでこのまま廃棄となりました。ライブラリを作るのが大変だそうですが(苦笑)
HDDの大容量化が進み、壊れた時のダメージが大きくなっています。ランサムウェアの被害も段々と広がっているようです。転ばぬ先のバックアップ、忘れないようにしましょう。